2013年7月8日月曜日

Debian wheezy64bit でwineの32bitを使う

1.64bitのDebianで32bitのwineを使う。


64bitのOSでwineを導入すると
64bitのアーキテクチャのwineになってしまう。
残念ながら古いウインドーズのソフトは、64ビットに対応しておらず、
これだと動かせるソフトが少ないのでwineを32bit導入した。

端末にwineと入力すると

This is the wine64-bin helper package, which does not provide wine itself,
but instead exists solely to provide the following information about
enabling multiarch on your system in order to be able to install and run
the 32-bit wine packages.

The following commands should be issued as root or via sudo in order to
enable multiarch (the last command installs 32-bit wine):

  # dpkg --add-architecture i386
  # apt-get update
  # apt-get install wine-bin:i386

Be very careful as spaces matter above.  Note that this package
(wine64-bin) will be removed in the process.  For more information on
the multiarch conversion, see: http://wiki.debian.org/Multiarch/HOWTO

(okay)
という風な表示がでるので
これにしたがって端末をルートに変更し

 # dpkg --add-architecture i386

 # apt-get update

 # apt-get install wine-bin:i386


で32ビットのwineに変更される。

2.Xorg.confの作成と色数の変更

注)この部分は全面的に書き直しました。
Squeezeあたりからxorg.confが自動的に作られなくなって
いろいろ不便な限りです。

ctr+altf+f2keyの同時押しでテキストモードに移行。
以降root権限で作業を行う。

1) gdm3(mdmあるいはldm)を止めてやる。
#service gdm3 stop

gdm3の部分は人によってmdmを使ってる人はmdmで
あるいはldmやxfceのように変えてやる。


2)xorgを作成してやる。なお作成されたファイルはrootに置かれる。
この時、Xは大文字で、Xorgとconfigureの間を開けてやる。
#Xorg -configure

3)rootに作成されたファイルであるxorg.conf.new
をxorg.confとして/etc/X11/にコピーしてやる。
#cp /root/xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf

4)再びgdm3を動かす。
#service gdm3 start

再ログインしたら/etc/X11/xorg.confができているか確認。
失敗の場合再ログインできず、テキストモードに戻るので
原因を調べて、どうしてもだめなときはxorg.confを消去してやる。

無事xorg.confが作れた場合、
色数の変更は作成されたXorg.confをpluma等のエディター
で開いてScreenのsectionのDefaultDepthとDepthの部分を書き換えてやる。


Section "Screen"
    Identifier     "Screen0"
    Device         "Device0"
    Monitor        "Monitor0"
    DefaultDepth    24   ←ここ
    SubSection     "Display"
        Depth       24   
    EndSubSection
EndSection



24と書かれているのを例えば16に置き換えて再起動してやる。
こうすることで16色までしか対応していないソフトが使えるようになる。


3.Opera-Browserを使う


http://deb.opera.com/
を参照させていただきました。

/etc/apt/sources.listに
deb http://deb.opera.com/opera/ stable non-free
をコピー。

http://deb.opera.com/archive.key
とかかれた所をクリックして、アーカイブキーを直接ダウンロード。
ダウンロードしたファイルを左クリックすると
自動的にインストールが始まる。
その後Synaptic managerを更新して Operaをインストールして終わり。

2013年6月11日火曜日

PCLinuxOS 64bit blast off

Distrowatchを見ていたらいつの間にか
PCLinuxOSの項目に64bitという文字が追加されていた。

驚いて調べたところpclinux magazineの
5月のタイトルがPCLinuxOS blast off
になっていた。

どうやらついに64ビットの公式版がでたらしい。
いつものことながらまったく気づかなかった。

PCLinuxOS64bitKDE















PCLinuxOSはMandlivaから派生したRPM系のLinuxだ。


日本語化と入力方法は
基本的に32bitの2012年度版
とそう変わらないがデスクトップのアドロケール
アイコンがなくなってコントロールセンターから
日本語化を行わないといけなくなった。
 
少し気になったのは、自分だけかもしれないが
一度ログアウトした後再ログイン時にパスワードを入れても
ログインできないという問題があった。
完全に再起動してしまえば問題なくログインできたが
もしうっかりログアウトしてしまった場合

Ctrl+Alte+F2を同時押しして
コンソール ログインし、
root権限に移行。
#init 3
で一度Xウインドーを止めて
その後もう一度
#init 5
というふうにしてやれば
ログインを回避してデスクトップを再起動できる。

追記6/13)LiveCDから起動した時のみ起きる現象
のようだ(追記終了)

日本語化と日本語入力


まずインストール後最初にしたことは
Synaptic managerをクリック
Settinngs>Repository
を開いて下のほうにJaist北陸先端科学技術大学院大学
のサーバーのレポジトリーがあるはずなので
チェックボックスにチェックをいれてレポジトリーを
日本のものに変更してやる。
いつのまにか理研や山形大のレポジトリーが消えていた。
(なお、なるべくレポジトリーはひとつだけにしておく)

その後シナプチックを更新、必要なアップグレードをすべて
インストール、これはかなり時間がかかった。

(追記6/20)基本的にapt-get updateやapt-get distupgradeのような
コマンドからのアップデートはこのOSでは禁止されている。
自分も他のOSを使っているとうっかり忘れていることがあるので
念のため。
(追記終了)

検索でfont-japaneseがないか探して主要なもの
を入れてやる。この時忘れずnanoをいれておくと
あとで便利。

日本語入力ツールがデフォルトでは使えないので、
いつもながらoperation nomal?の野良レポジトリー
を使わせていただきました。
いつもありがとうございます。

これがないとこのOSは日本語入力
がどうにもならないので本当に助かります。
こころから感謝しつつ/etc/apt/sources.listに
先程のnanoをつかって以下を添付。

konsoleを開いて
#nano /etc/apt/sources.list
でファイルを開いて一番最後の行に 
rpm http://tomcat.nyanta.jp/linux/PCLOS/apt/ x86_64 nora
を貼りつけ、ctrl+oでセーブ、ctrl+xで終了。
忘れずに
synapticからの更新(再読み込み)をおこなってから
kde4-l10n-ja,ibus-mozc,firefox−ja等をインストール

下のパネルのconfigure-yourdesktop(Kdeのsystemsettingsではない)
をクリック。system>manage your localization for your system
を開く、一番下にjapaneseが表示されているはずなので選択
次へを押してChoose your countryでJapan
一番下のinput methodのところをIbusにして
次へをクリックすると少し時間がかかるが日本語化開始。
終了後一度再起動をかけると日本語化完了。

この時半角全角を押しても切り替えができない場合
キーボードが日本語になっているか再確認
なっていないようなら、





kde system settings
をクリックして
一番下の段の入力デバイス
をクリック。
















中程にレイアウトを設定
のチェックボックスがあるので
チェックをいれて、追加
でJapaneseを追加してやる。





ibusの設定やsetimeについても32bitの2012年度版を参照。
これで日本語化と日本語入力が可能になる。

ちなみに15.4インチ等の横長のモニターを使用している場合
解像度の設定がすくないので縦方向に少しつぶれるので
こちらを参照してください。
http://tibiwan8-linux.blogspot.jp/2012/04/pclospc-linux-os.html

(感想)
mandriva系はどうにも日本語関係が弱く、Mageia3も問題が
おこっているようだ。
mageiaをlivedvdで起動してみた分には特に問題なかったが
2ちゃんの情報によるとインストール時に異常があるらしい。
そういうことなのでmageiaは少し様子見でこちらのOSを扱った。
はじめインストールする気はなかったが、
MozcがCDからでは起動できなかったのと、
たまたま以前つかっていたLinuxMintのハードが
こわれていたので,インストールしてみた。

このOSに関しては相変わらず親切なフォローがフォーラムなどに多く
あって相変わらず初心者にはやさしい。
(残念ながら英語,コマンドだけ読めればOK)
pulse audioの設定もtask-pulseaudioをインストールし
コントロールセンターからの設定で一発でいける。

Mageia3より信頼感もあるので個人的にはこちらが現状ではおすすめだ。

(追記7/15)以前のバージョンに
比べて変わったところとしてアップデートの通知機能が加わっている。
アップデート自体は結局、シナプティックから行わないと行けない。

また以前はグーグル系ブラウザは
クロミアムとアイアンブラウザだったのに加えて通常の
グーグルクロムが使えるようになっている。
(追記終了)

2013年6月2日日曜日

Gnome3デスクトップ派生のLinuxの紹介

Gnome3のデスクトップの評判がわるいので
Gnome3を利用した新たなインターフェイスの開発がすすんでいる。
CinnamonやUnityが有名だが少しづつ見つけ次第書きたしていきたい。

(追記6/9)Gnome3のことを調べていてわかったことだが
ATI系のドライバーとgnomeshellとの相性が悪く、画面が崩れたり
文字が潰れたりすることがよくあるようだ。
Gnome 3の派生のなかでもcinnamonとの相性が悪いらしく
Linuxmintのフォーラムの項目に
Cinnamon dont like ATI Drivers!というものまである。
インストールしてしまった場合にはgnome 2を使っている
Mateに切り替えて使えば良いと思う。
(追記終了)

1.Elementary OS

"It's elementary  my dear Watson"
「初歩的なことだよワトソン君」
というのはシャーロックホームズの有名なフレーズだけれど
たまたまOSの情報をながめていたら
このOSのreviewに使われていた。














カナダ産のOSで独自にPantheonという
デスクトップインターフェイスを開発したそうで、
現在はβバージョンまで進んでいる。

特徴としては
switchboardというアプリケーションでsystemsettingが行える。
これは一種のコントロールセンターのようなものでドックから
もメニューからも設定できる。

















ここから言語サポートやドライバーの追加
デスクトップの設定等が行えた。
下に見えるドックもDesktopから設定できる。
cairo-dockやavantではなく独自に開発されたものらしい。

定期更新型のOSではないのでいつ完成するかは分からないが
現在はバグつぶしの最終段階に入っているらしい。

基本的にUbuntu派生なのでインストールは簡単に行える。
日本語入力のデフォルトはibus-anthyになっているが
softwarecenterから簡単にmozcをインストールできた。
入力設定も上の言語サポートから行える。

メニューも独自のものになっていてシンプルで見やすい。

残念ながら現時点では自由にメニューの改変はできないようだ。
またパネルへのアプリの追加やパネル自体の設定
も自由には行えないようだ。

Desktopはまだ完全には日本語化が終わっていないようで、
カレンダーの日本語標記などがおかしい。
CDからいじっているからかもしれないがデスクトップ
の反応が若干鈍い気もする。

全体的にはシンプルに扱え、コンパクトにまとめられており
Cinnamon同様、古くからのユーザーにやさしいgnome2
を意識したエレガントで完成度の高いデスクトップだと思う。

(追記12/24)
その後Lunaが完成した。
Ubuntu12.04 長期メンテナンスバージョンを母体にしている
ので当分使える。
Pantheon Desktopは非常に成功して現在、
UbuntuやMintのUserたちもインストールする人が出ている。

簡単に特徴を述べると

1)Slingshot方式の採用
従来のメニューはデスクトップを重くする上に、
非常にアプリを探しにくい。

そこでメニューボタンを押すと投石機で石を投げるように
デスクトップが切り替わり40〜50くらいのアプリが
一斉に表示されるという方式を取った。

また下にウイングパネルをつけて切り替えが可能に
なっている。

2)Plankdock
これはGnomeで使われていたDockyの改良で
開発チームも同じでコードもほぼ同じものだ
ただ異なるC言語で書かれていて、さらなる軽量化が
はかられている。

また上のスリングショットと同時に用いてドラッグ
によってアプリをドックに落とすことができるようになっている。
(追記終了)

2.solus os 2

(追記12/24)
残念ながらSolus OSは現代休止に追い込まれてしまったようだ
(追記終了)

solus osはイギリス産で
debianのstableからつくられたOSだ。
現在のstableであるevelineはDebian squeeseを元にしており
見た目はほぼ昔ながらのgnome2である。

ただしmateを使っていない。
squeezeからつくられているので
寿命もsqueezeとともに尽きる。

solus os 2はgnome3を使ったOSとして
現在のstableであるwheezyを母体としてつくられている。

SolusOS2 α7













新たなデスクトップとしてgnome3から
Consort(consortium)を開発したそうだ。
gnome3を使っていかにgnome2のデスクトップ
に似せることができるかを主眼に作られている。

ただ開発がやや遅れているようで
現在まだダウンロードはできない。
どうしても使いたい場合は
evelineをインストールして、
upgradeしてやる必要がある。
(ただしβ版であることを覚悟しなければならない)

YouTubeの映像を見た限り、
パネルの配置や雰囲気は
cinnamonによく似ている。
mate風の白い不透明パネルではなく
gnome3の独特のパネルだ。

メニューの配置は伝統的なgnome2の
メニュー配置をとっていて
アプリケーション、場所、システム
の順の配置をとっている。

パネルへのアイテムの追加もできる。
gnome3では基本的にはずされているはずの
compizfusionの設定ができるようだ。

残念ながらいまのところどの程度compizfusion
が組み込まれていて、使えるのかはよくわからないが、
楽しみなデスクトップの一つだ。






2013年5月30日木曜日

Debian Wheezyの感想

個人的な考えで申し訳ないが、
Squeeseが使えないという訳ではないので
そんなにあわててupgradeする必要はないと思う。

正式にリリースされたと言ってもまだ多少、目立ったバグも残っているようだ。
ただSqueezeのリリース時よりはましになっているように思う。

Debianはソフトが古いということをよく言われるがSidや派生のディストリのレポジトリーを使って
部分的に最新のソフトを手に入れる方法もあるので、結果的に
Old stableのSqueezeでもまだ使えるはずだ。

たとえば、wheezyのIceweaselは10.0.12だが
(現在firefoxなら21.0)これらはDebianのmozilla team
によってほぼ同じバージョンのIceweaselがサポートされていて
入れ替え可能だ。

他に不便なところはnon-freeのパッケージがデフォでは
入っていないし、商標の問題があって、FirefoxがIceweaselに
Thunderbird がIcedoveになっていたりする。


これもレポジトリ−をいじってやればNon-freeをつかえるように
なるしFirefoxやThunderbirdも少しいじってやれば
ネットからインストールできる。

セキュリティー については古いIceweaselを使っていると
一部のメールサイトなどでは、バージョンが古いという警告
を受けたりもするが、実際に使っていて新しいバージョンとそれほど
たいした違いもないし、銀行などでは
ブラウザが新しいバージョンのものに
対応していなっかたりするので、
どうしようもなく古いというわけではない。

wiki等を読むとiceweaselとFirefoxの差異は
セキュリティーの問題が一番大きいらしい。

Debianはリリース期間をほかのディストリより長く
とっているため、その間は新たなバージョンのパッケージ
を導入できないらしい。
(裏をかえせばリリース期間の短い
Ubuntuなどはリリースの際にバージョンを上げていける。 )

そのままだと新たなバージョンが加わってゆき、
Firefoxとの間で差がついてしまう。
そこでできる限りのこととして、古いパッケージをつかった
修正作業でこの差を埋めようとするために
オリジナルのパッケージとの間に微妙な違いが生まれてしまうらしい。

iceweaselをnonfreeのカテゴリーに入れてしまえば、
新しいバージョンのパッケージをつかえるようだが、
openソースではなくなるため 、
nonfreeはメンテナンスの対象外になってしまい、
Debianによるセキュリティーのサポートができなくなる。
(Mozillaによるサポートのみということか?)

リリース期間について2年というのは長いようだが、
リリース期間の短いFedoraなどをみてみると
ほとんどバグつぶしに時間をとられて古いパッケージの
メンテナンスに手がまわっていないように思える。

これを回避するためローリングリリースという手があるが
GentooやArchをみても必ずしも安定しているとはいえないようだ。
とりわけArchはレポジトリ−の管理がサードパーティー
に委ねられていて勝手にパッケージを作っているようなので
メンテに手が回らず、不安定になることが多いようだ。
(Arch系のLinuxではこれを回避するため自分たちで独自
のレポジトリ−を作って管理しているところもある。)

DebianやUbuntuでもローリングリリースという
話がたびたび話題になっているが、3万ものパッケージを
抱えたディストリでは無理ではないかと思っている。
逆にUbuntuではリリース期間の短縮(9ヶ月)という話が
でている。

ただあまり使用出来る期間が短いとしょっちゅうアップグレード
せねばならず、フェドラ並にレポジトリ−の入れ替えが早くなると
古いパッケージのメンテが放棄されて、ディストリ間の
互換性が大幅に落ちる危険性もあるのではないかと考えたりもする。

ただUbuntuはLTSバージョンもあり、フェドラと違って
基本的にはデビアンのレポジトリ−を間接的に利用しているので、
デビアン自身がサイクルを縮めてメンテの放棄をしない限り
そういうふうにはならないとは思っている。






2013年5月27日月曜日

Debian wheezyのデスクトップ その2

その他にやってみたこと。

1ブラウザのプラグイン

VLC系列のプラグインとGecko-mediaplayer系列
のものがあるが自分はGecko-mediaplayerをインストールした。

2cairo-dock

これもsynapticからインストールできた。
cairo-dockで検索してインストールすると必要なパッケージは
自動的にインストールされた。

3ibus-mozc

日本語入力は初期状態ではuim-mozcだが
ibus-mozcがsynapticからインストールできる。
インプットメソッドの変更はメニューから
システム>設定>入力メソッド
でim-configを呼び出すか、もしくは端末から直接
#im-config
とやっても変更できる。

4iceweaselの最新版をインストール
参照)http://mozilla.debian.net/

今回うまくできなかったこと

1アップデートの通知
gnomeのアプレットにupdate-managerが
あって、squeezeだと問題なく使えたが、
mateデスクトップとの相性が悪い。

そこでMateデスクトップ向けの新たなアプリを探したところ、
公式のサイトでは見つけられなかったが
個人のかたで作っておられる方がいらっしゃったのでそれを使おうとしたが
どうもうまく行かなかった。

2Gnomenu
menuもパネルがmateに切り替わっているので、
mate向けのMozoをインストールしたが、加えてGnomenuが
インストールできないか試してみたところ、
Cairo−dockのプラグインとしては使えたが
やはりパネルに追加することは無理だった。

そこでGnomenuの派生としてでてきた
Matenuやtilomenu(どちらも非公式パッケージ)
を使ってみようとしたが残念ながらインストールできなかった。
(追記2013 7/12matenuはその後python-mate-desktopとpython-mate
をインストールすることでCairo-dock上からは使用可能になった。
ただしmate-panel上では作用しなかった)

mateとgnomeの主な変更アプリ(ArchWikiより)

  • Nautilus は Caja
  • Metacity は Marco
  • Gconf は Mate-conf
  • Gedit は Pluma
  • Eye of GNOME は Eye of MATE
  • Evince は Atril
  • File Roller は Engrampa
  • GNOME Terminal は MATE Terminal
  • Totem は mate-video-player
  • GNOME Panel appletsはmate-applets


2013年5月16日木曜日

linux mint debian editionの64ビットをliveCD上から 日本語化してみた。


(おわびと訂正)5/4にデビアン7(wheezy)がリリースされたが
defaultのdesktopはgnome3のままだった。(追記終了)

Debian mintの64ビットをliveCD上から
日本語化してみた。

以前は32ビットのものをインストールしたが今回は64ビット
のCinnamonDesktopの日本語化をやってみた。
 
今回はインストールはしていない。
理由は最近どうも CinnamonDesktopの様子がおかしい。
更新がGnome3に追いつけないらしく、
manjaroでデスクトップから切られたらしいことは書いたが
その他にもCinnnarchがCinnamonDesktopを切って、
名前もAntergosに改名する模様。

1日本語化

ターミナルを開いて
$sudo su でルート権限に変更
#dpkg-reconfigure locales

でja_jp.utf8にチェックをいれてdefaultのlocaleにする。

menu>preferences>regeon and language
でロケールのJapaneseを追加し
ついでに キーボードも変更

一度ログアウトし、Languageをクリックして日本語を選択
usernameにmintと入力して再ログイン
するとデスクトップの日本語化はOK
この時、待ちのままで再ログインするとうまく日本語化ができない。
またdefaultのシステムにja_jp.utf8はありませんと言われるが無視。

再ログインで日本語になる。

2.日本語入力

わりと簡単にできた。

synapticからibus-mozcをえらんでインストールすると
必要なものが自動的にインストールされる。

端末より
$im-setting
でibus-mozcを選択
あとは
ibusを起動してインプットメソッドの設定で
mozcを追加してやれば終わり。


Debian wheezy 64ビット mate desktopに変更

 
いつの間にかデビアン7(wheezy)がreleaseされていた。
いつもならある程度バグつぶしが終わるまでインストールしないのだが
デスクトップがどうなったのか自分の目で確かめたかったので、
急遽インストールしてみた。
(現段階ではまだ多少あらがあるのでもう少し待ってもいいかもしれない。)

デビアンの場合、LiveからインストールできるCDがないので
(LiveCD自体は存在する)インストールの手順は割愛。

参考)デビアン公式インストールガイド
http://www.debian.org/releases/stable/installmanual.ja.html

グラフィックのインストーラーがあるのでそんなに難しくないと思う。

一時期デスクトップがXfceになるという情報が飛びかったが
残念ながら普通にGnome3のデスクトップに
決まってしまったようだ。

どう考えてもデスクトップでは使いにくいインターフェイス
なのでMateに切り替えることにした。

1)MateDesktopの導入


(ミニ情報)WIKIによるとMateは正式にはスペイン語の発音で
マテと読むそうであのマテ茶からきているそうです。

gnome3があまりに不評だったので、はじめはarch linux
のプログラマーたちによって、スタートし、現在では
独立のデスクトップとして、様々なディストリの支援を受けています。
基本的にgnome2からのフォークだそうですが
gnome3への移行も提案されているようです。(情報終了)


まだsynapticのバグ取りが不完全なようで使えない。
仕方ないので端末を使ってインストールを行った。

(追記)その後メニューのcommandをsynaptic-pkexecから
gksu synapticに変更すると一応つかえるようになった。(追記終了)

(追記5/25)その後このバグは修正された模様
なるべく端末やコマンドを使いたくないが当初synapticが使えなかったため
やむなく最初は端末から説明をしています。(追記終了)

参考にさせていただいたサイト
http://wiki.mate-desktop.org/download

端末をルート権限で開き

#nano /etc/apt/sources.list
にdeb http://repo.mate-desktop.org/debian wheezy mainを追加

#apt-get update

mate-archive-keyringが無いと言われるので

#apt-get install mate-archive-keyring

もう一度
#apt-get update

最後に
#apt-get install mate-core

ここでmate-desktop-environmentまでインストールしてしまうと
gnomeのアプリに加えてmate用のほぼ同じ機能のアプリが
2重に入ってしまうので、
最低限のmate-coreのみインストールした。
(mate-desktop-environmentをインストールするかどうか
は各人のご判断でお願いします。)

(追記2014 2/11)
この際mate-system-toolsというパッケージが
インストールされていないならば入れておいたほうがよい。
これはアカウントやadduser関連のことをGuiでやってくれるので便利だ。
(追記終了)

一度ログアウトしデスクトップの選択のところで
mateが追加されているはずなので選択しログイン、
これで見慣れたmateのdesktopになっているはず。

2)nvidiaのドライバー http://www.fandigital.com/2012/05/install-nvidia-in-debian.html
のサイトを参考にさせていただきました。

先ほど同様に/etc/apt/sources.listをいじって
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ wheezy main
に non-free contribを追加

#apt-get update

尚、debianのインストール時にはwheezyのインストールCDが
必要になることが多いのであらかじめ用意しておく。
#apt-get install nvidia-glx nvidia-kernel-dkms

#apt-get install nvidia-xconfig nvidia-settings

注)2段に分けたのは単に見栄えが悪いからなので
一気に上4つをインストールしても構わない。

#nvidia-xconfig

で自動的にXorg.confが作成されて設定完了。

3)compiz


(追記 2013 12/13)
残念ながらcompiz関連がすべてのデビアンのレポジトリーから完全に消去
されたらしい。
よってcomposit等が使えないのでcairo-dockもデビアン7
では、もはや使いようがない。 
gnome3にはcompizが必要ないということらしい。
一応以下の記録は残しておく。

(加筆)以前compositは無理だと書いたが、その後使っていくうちに
mate-window-managerというのが、あって
コントロールセンター>ウインドーでcompositの切り替えができた(加筆終了)


あと最後の手段として相当危険な方法だが、Ubuntuの12.04
あたりのレポジトリーを書き込んでインストールする方法があるが
二度と立ち上がらなくなる危険もあるのでお勧めしない。
 (追記終了)

Desktopがgnome3に変わって必要がないと判断されたのか
Compiz関連がStableから外されている。
おそらくgnome3にはそういう機能がないので
インストールすればXwindowの異常により
ログイン出来なくなるからだろう。
すくなくとも自分の経験だとCinnamonはアウトだった。

いろいろ調べたところsidのものを使っても
異常がないことがわかったのでsidのものを使うことにした。
再び /etc/apt/sources.listをいじって
deb http://ftp.jp.debian.org/debian sid main
を追加。

#apt-get update


この時いろいろうるさくアップグレード
を言ってくるが無視。
へたにアップグレードをやってしまうと再起不能になる。

同様に fusion-icon compizconfig-settings-manager
なんかをインストールすると
依存関係でだいたいインストールされる。

参考)
http://tibiwan8-linux.blogspot.jp/2009/09/debian50-lenny3d.html
の下の方にcompizに必要なアプリの一覧を載せてある。

fusion-iconを使って設定マネージャーをいじり
自分の好みの設定に変更し自動起動するアプリに
fusion-iconを追加した。

sidのレポジトリーは使用後に削除した。
へたにアップグレードしてしまうと故障の原因になりかねない。

(追記)aptsid,sidux,siduxion系のLinuxのマニュアルを読んだことの
ある人はすぐにわかると思うが、sidのインストールの際には
aptitudeコマンドは使わないほうが賢明だろう。

実際には aptsidなどでもめったに事故はおきないらしいが
基本的にSidを扱う際にはaptコマンドを使ったほうが良い。

aptitudeは細かい設定やapt以上に細かい依存関係まで扱ってくれる
のだが、それはあくまでstableでのバグ取りが十分な環境での話だ。

Debianのようなコミュニティーベースのディストリは
基本的に寄付金でやりくりしているので、慢性的に人手不足、
せめて安定版だけはちゃんとしようとしてバグ取りをするのだが、
sidまでは手が回らない。

それ故にsidを扱っているディストリは基本的に
aptitudeコマンドは避けるように注意書きがある。

Ubuntuの場合はおそらく基本的にSid(訂正testing)しか扱っておらず、
会社の創立者がスペースシャトルで宇宙旅行するほどの金持ち
だから十分バグがとれているんでしょう。
ただ以前はaptを使ったほうが無難だという意見もあった。
結局、aptitudeはstable向けのコマンドだという話です。(追記終了)

4)Emerald theme managerのインストール


windowのタブの挙動(いわゆるトグルというやつ)
がおかしいのでmetacityからEmeraldに変更。
Ubuntuのパッケージを利用するやり方なので、依存関係を壊す
危険があり、それなりの覚悟が必要。

Ubuntuのpackage searchを使ってLucidのemeraldパッケージと
libemeraldengine0をダウンロードしGdebiを使ってインストール。
これだけでemeraldが使えるようになった。

テーマは
http://beryl-themes.org/index.php?xcontentmode=103&PHPSESSID=6741ac1cf9b177e7a988c261137e0f4f
からダウンロード。


5)sensors appletとpulse audio関連 

ここからはgksu synaptic commandで
synapticマネージャーが起動できたのでそれを使った。

sensors appletについては
mate-sensors-applet
mate-sensors-applet-nvidia
mate-system-tools 等をインストールした。

pulse audioはそのままだとパネルに
音声出力コントローラー(スピーカーのアイコン)が出ないので
mate-media
mate-media-common
mate-media-pulse
をインストールしたところパネルに表示できたと思う。

6)Mdmの導入


ここからはかなり実験的な操作になってくる。

gdm3の代わりにLinux mint等で使われている
mdm(mate desktop manager?)をログインマネジャーとして導入。
通常のLinuxmintではなくlinux mint debian edition
のレポジトリーからダウンロードした。

Linux mint debianのレポジトリー
http://packages.linuxmint.com/list.php?release=Debian
からmdmとmint-mdm-themes_1.0.7_all.debをダウンロード。

これらをGdebiパッケージインストーラーをつかってインストールするのだが
mdmをインストールする際に
gdm3とパッケージが競合すると言われるのでgdm3を
アンインストール。
同時に
gnome
gnome-core
task-gnome-desktop
の3つが依存によって一緒にアンインストールされる。

(追記5/22)
当初はこれだけだとログイン画面の設定が行えない
と思ってxdmをインストールしていたがその後不要
と判明したのでxdmはインストールしなくてもよい。(追記終了)

一度ログアウトしてdefaultのdesktopを選択して
mateをもう一度えらびなおし、
その際についでにオプションからログイン画面の選択
を選んで先ほどのmint-mdm-themesの中から好みのテーマを
選択できる。

ちなみにlightdmを使いたい場合は
 http://wiki.debian.org/LightDM
を参照
lightdmはUbuntuの親会社が開発したDesktop managerで
debianのパッケージに含まれているので
簡単にインストールできる。

gdm3と競合するがインストールの際にどちらを選択するか
聞かれるのでそこで選んでやればいい。

lightdmに変えて使っている人も結構いるようでgdm3に比べて
背景などいろいろいじりやすい。 

(追記)いろいろネットを調べていたところより簡単な方法を見つけた。
/etc/apt/sources.listに
 deb http://packages.linuxmint.com/ debian main upstream import
を添付。

#apt-get update

#apt-get install linuxmint-keyring 

#apt-get update


#apt-get install mdm mint-mdm-themes
でいけるそうです。

7)メニューの編集とファイルマネージャー


gnomeの本来のメニューの編集はalacarteというアプリが
行なっていたがmateのパネルとの相性が悪く
不具合が起こるのでmozoという
mate用のアプリをインストール。

同時にmate-control-centerもいれた。

またファイルマネージャーも従来のnautilusからcaja
に変わっているため、

caja-gksu
caja-open-terminal

をインストールした。
ただどうしてもこうなると
nautilusやgedit gnome-control-center、alacarteなど
の同じような機能のアプリが重複してしまう。

そこで削除も考えたがそうすると、もしmateが立ち上がらなかった時
gnome desktopが使えなくなるおそれがあるのでメニュー表示から
隠すだけにしておいた。