2012年2月1日水曜日

ローリングリリースのLinux

1)archlinux
ローリングリリースという言葉
自体がこのOS発祥らしい。
インストールさえできれば
使い勝手はよいが
いまだにグラフィッカルなインストーラー
を持たず、扱いにくいため
インストールができない。
ちなみに
アーチ系を使いたいならば
archbangというディストリが
一番インストールしやすいと
チャクラLinuxのユーザーが書き込んでいた。
ただarchbangはデスクトップがマイナーなので
慣れていないと扱いにくそうだ。


(追記)
archlinuxほど
インストールの紹介が
多いリナックスはまれでは
ないだろうか?

実際にはそのインストールの説明が書かれた
時点でインストールの仕方が
変わっているので役に立った
例がないのだが…

追記11/28)
Manjaro linuxというLinuxがある。
デファウルのデスクトップはXfceだが
gnome−cinnamon,KDE,LXDEなどのデスクトップが使え、
Pacman-Guiという独自で開発したグラフィカルな
パッケージマネージャーがインストールで使える。
日本語化と日本語入力の方法は
manjaro linux 64bit gnome-cinnamon
に書いておいた。(その1から6まである。)
インストールもYoutubeなどで解説されて
いるので簡単にできる。
またアーチがサードパーティーにレポジトリーの
管理をゆだねているのに対し 、独自にレポジトリーの管理
やテストを行なっているのでアップデート時のコンフリクト
などが少ないようだ。
Archlinuxを簡単に
使ってみたい人におすすめのディストリだ。
 (追記終了)


2)gentoo linux
ローリングリリースという
言葉ができる前から
ソースコードから
創り上げるシステム。
ある意味完全なローリングリリースといえる。
別名、哲学者のリナクス
コンパイルに数日かかったなどという話も...
最適化をはかってるわりに不安定になるらしい。
以前よりましにはなったらしいが
外部機器の認識能力が低いのは有名。
(昔どこかの雑誌の企画でKnopixと
機器認識能力の比較がおこなわれたが
 CDからしか使えないKnopixと比べても
無残な結果だった。)

あとたぶん最新版のdvdでも
グラフィックのインストーラーが
なかったような気がする
むしろエイプリルフールで毎年
それをネタにしたジョークが使われている。

gentoo系列のなかではsabayon
linuxが有名でユーザーも多いが
日本語入力が 弱点で
一応Mozcはインストールできるが
未だに(2012年2月現在)入力が
不安定でうまくできないとのことだ。

(追記2012年7月)sabayon 9が
登場しMozcも簡単に使えるようになった。
意見の違いもあるがsabayonをローリングリリース
に含めることもできる。

3)aptosid(旧sidux)
一応ローリングリリース扱いされてた。
でも基本的にdebianのリリースに連動。
ローリングリリースというより
万年アップグレード、
しかもXがよく飛ぶ。
それが原因でいやになってやめた人
をネット上でよくみかける。
GUIのパッケージマネージャー
(synaptic manager)

はインストールはしてもいいが
パッケージの閲覧のみで
使用は禁止されている。
使うと場合によっては依存関係が
壊れたり、アプリが使えなくなることが
ある。

(追記2012年7/28)
少し前に siductionが誕生した。
Aptosidとの違いは企業運営型
のOSから コミュニティー型の
OS となったことだ。

現在 siductionは新しいリリース を
出しているにもかかわらず Aptosidは
動きが止まっている。
もしかすると siductionのほうが主流
になる可能性もあり、目が離せない。

4)opensuse
タンブルウイードというRepository
を使うとローリングリリースを扱えるらしい。
インストールはKdeがおすすめ。
Linuxの生みの親リナス・トーバルドも
使っているヨーロッパでは人気のOS

なんにでもYastを使っていて
とにかく重い。
最近改良されて少し軽くなったらしいが
インストール時によくバグっていた。


5)foresight linux
一応パッケージ自体はrpm系列に属すが
conaryという独自の管理体系なので
互換性はあまりない。

日本語化はフォントが増えて
だいぶ日本語環境がよくなったが
Mozc(グーグル日本語入力)は使えない。
debianやRPMではない独立
のリナックスと考えていいので
パッケージは少ない。
GUIのパッケージマネージャー自体が
そもそもないので、端末必須、
conaryコマンドを使いこなせない
と厳しい。

またメンテ遅れ気味でパッケージ
もやや古い。
以前常連だった
distrowatchのトップ100
から消えて久しい。

ただ使えるパッケージが少ない分
アップグレードが楽かもしれない。
Fedora風のアナコンダのインストーラーで
インストールできてインストール自体は楽で
日本語化も簡単だった。

6)fuduntu
Fedora系のリナックスは
Repositoryがしょっちゅう
かわるからローリングリリース
という試みは面白いし
人気も出てきている。

ただし
以前インストールして
日本語環境を入れたら
かたまって、それきり
うごかなくなった。
(64ビット版のみ3度ほど
同様のバグ確認、インストール直後は動くが
何らかの設定が原因らしい。
ドライバーの異常かとも考えたが
CDで動かした時やインストール直後
はドライバーも正常だった。
なお念のためコンピズ削除とロケール
の再変更を行ったが無駄だった。
このOSをインストールするときには
要注意。)

7)Linux mint-debian edition
通常版のlinux mintはローリング
リリースではない。
(ちなみに通常版はUbuntuを母体としている。)
debian editionのみ。
archやgentooと違って完全なローリング
リリースではなく、基本的にDebianの
リリースに連動するはず。
firefoxの日本語入力にやや難あり。
(64ビットは不明)
chrome使えば問題なし。
今後の改良に期待。

(追記)Mateのデスクトップ
のファイヤーフォックスでは
日本語入力 は改善されていた。
package3、package4というような
パッケージのリリースにレポジトリー
が連動してどっと新たな パッケージが追加される
それをアップデートマネージャーが全自動でさばいてくれる
システムなのだが、パッケージ4の時は一気に
1000近いパッケージが追加されたため依存関係を捌き
きれず結局、徹夜で手動で修正した。

また リリースと同時にダウンロードが殺到し
数日にわたってサーバーがパンクと回復を
繰り返す有様だった。

8)PC LinuxOS(pclos)
Mandrivaから派生したものでRPM系列。
一応ローリングリリースらしい。
部分的ローリングリリースというふうに書かれていた。
要はダウンロードしたらすぐにシナップチックから
アップグレードして、ある程度こまめに
アップグレードしないと使えなくなるというもの。
Aptosidに近いかもしれないが現状のバージョン
との矛盾が広がってくると、不定期に
新バージョンがリリースされる。
こまめにアップグレードを行なっていればずっと
使えるという意味ではローリングリリースだが
永くアップグレードを忘れていると使えなくなる。

(追加情報)2011年バージョンでは最後までグーグルアース
の文字化けを解消する方法がなかった。


 前のリリースからgnome版は停止しており
一応、サイトの説明によると時間がなかったため
(busyと書いてあった。)
できなかったとのことで今後完全にgnome版
が復活しないというわけでもないということらしい。

楽しみにしていた64ビットもテスト段階でとまっていて
今のところ進展していない。
これも忙しいからということのようだ。

(追記2013)64ビット版が今年になって
ようやく出た。ただWineの64ビットがうまく作動しないとのことで
32ビットのほうがまともに動くアプリが多いとのことです。
(追記終了)