2012年4月23日月曜日

KDEで使えそうなLinux

Slackware
古くからあるLinux
(というかリナックスの原型)
別名生ける化石。

初心者向きではなく、かなり玄人むけ
安定感が抜群で
どっかの大学の先生が
盛んにすすめてた。
実際には依存関係が複雑で
手動で解決しなければならず、
かなり扱いにくい。

日本語入力もIbus-mozc
が使えるようだ。
ただしmozcをいれるのはかなりたいへんらしい。

ちなみにLinux Question orgの投票で
2012年の最も優れているKDEの
Linuxの一位に輝いていた。
およそ30%の
KDE userがつかっているらしい。


(追記)
そもそもインストーラーがないのでインストールが
非常に面倒なうえ日本語化も大変そうだ。
そこでもし初心者が使うならSlackelというギリシャ産のdistriがある。
Slackwareとsalixをベースにしたものだが、
日本語環境を持っていて、
インストールも比較的簡単にできる。
ただ日本語入力については自分の技量不足で
ibus-mozcは入れられなかった。
(追記終了)

2.Chakra linux
archLinux の系列、というか
単にkdeのデスクトップを入れただけ
という話も....

archはリリースのたびに
インストールの方法が
ころころ変わり、そもそも
デスクトップというものが
ないのでこれだけでも
大助かりだ。

前に使ったときは
インストールに難があって、
それきりつかってない。
海外では人気があるので
とりあげた。

KDEにあわせるために
それなりに苦労してるよう。
Gnome版としてkahel osがある。
(追記2013 2/15 Manjaro linuxが最近では使いやすい。
Desktopも豊富でKDEも使える。この他にもarch系でKDEがつかえるのは
Bridge Linuxなどがある。ただarch系もAURのレポジトリー
を直接共有しているタイプのものは不安定になりがちなので
この点において独自のレポジトリーを持っているManjaroがおすすめだ。
(追記終了)


3.OpenSuse
KDEで使うおすすめの1つ。
初心者向け、インストール
もパッケージの管理もGui
で行うことができる。

会社が作っている
という点で非常に使い勝手
には気をつかっていて、
ウインドーズ並に自動化が
進んでいる。
(ただしXP以上に重いという話もある。)

もともとはSlackware派生
のリナックスだったが、RPM系列 に鞍替えした。
Fedoraのレッドハットと同様に、企業型
のリナックスでNovelが運営している。
(その後Novel自体が買収されたが一応
Novelが直接経営を行なっている模様。)
有料のSuseLinuxもある。

12.1を使ってみたがデスクトップの
日本語化にやや難がある。
日本語入力はほぼ問題なし。

営利型のLinuxはあまり
ローカライゼーションがうまくない。
その点では地域に密着したコミュニティー
型のLinux(debianなど)
のほうが日本語化もすぐれているように思う。

なおOpenSuseは 無料だが、
Suse linuxを改良するための実験的性格
が強く、人気のOSの一つだがバグもおおい。

こういう書き方だと
さも、OpenSuseがよくないように
誤解されそうだがdebian
であろうとubuntuであろうと
Linuxの場合、リリース直後は
多かれ少なかれバグは出る。

だから、あえて少し時間がたってから
使ったり、UbuntuならLTS(長期保証版)
などから入る方法もある。

Suseだとあえて
一つ前のバージョンくらいから使っていいくらい。


4.Fedora
red hat社のリナックス
有料版は現在ではもっぱら
サーバー向けとなったらしい。

本来は極めて先進性を追求した
ディストリビューションだったのだが、
Fedoraのデスクトップとしての
役割が最近はなにか惰性でやってる
社会奉仕活動みたいになってきてるせいか、
最近はどんどんマニアックな方向
に向かってるような気がする。

rpm系Linuxの残念なことは
Debian系のようなDistribution間の互換性がほとんどないこと。

自由に使い回しのきくDebian系列
に対してパッケージのメンテナンス
やバグ情報の共有などの点でどうしても劣るのではないだろうか。

これは会社の経営するLinuxということで、
どうしても開放的とはいえないように思う。

日本のLinuxで昔からあるものの
大部分がrpm系列だというのは日本でLinuxが伸びなかった
大きな原因ではないだろうか?

話が逸れまくったが
初心者にはあまり使いやすくはない。

5.Kubuntu
Ubuntuの派生だからちゃんとしている
と思ったら大間違い。
重いし、いろいろバグって大変みたい。

結構人気はあるのだが、
個人的にKubuntuに対しては
あまり良い印象がない。

日本ではまだ日本語化がきちんとされている点や
インストールが楽な点が評価されているが、
海外(特にヨーロッパ)からは
”KDEの信頼を失墜させたOS"
"最悪のKDE distribution "
という厳しい評価をうけている。

Ubuntuの親会社に最近
援助をきられたもよう。


6.Kanotix(hellfire)
インストールが英語なのが
英語アレルギーの人には
つらいかも・・・
少しソフトが古くなってきており
そろそろリリースが待ち遠しい。

デビアンを母体にしている。

以前最新版(不安定版?)
のシド を使っていたが、
Siduxの分離後stableに切り替わった。
かなりいじりやすい。
日本語化もきっちりしている。
(日本語化はちょっとこつがいる。
カスタムしやすく、自由度拡張性も高い。)

KDEの中ではおすすめディストリのひとつ。
(追記2013 2/9その後リリースが再び
滞っており、さすがに使えなくなった。)

7.PCLOS(pclinuxos)
32ビット版しかないがこれもおすすめ。
mandriva派生。

最近 mandrivaはすごく
残念なことになってるみたいだ。

ユーザーフレンドリーで
いわゆるapt-rpm型
のディストリで synapticが使える。

日本語環境はまずまず。
一応mozcも使おうとおもえば使える。
(ただし本家のレポジトリーにはなく、
心あるユーザーの方たちが自力で作って設置してくれた
一般には野良レポジトリーと呼ばれるものがある。)

KDEとしては
信じられないほど軽い。
完全にデスクトップ向けに特化。
あまりつかってる人がいないのは残念。
最近はgnome対応していない。
それが不人気の理由か?
一応ローリングリリース。

(追記)Gnomeも開発は続いていて
test版はダウンロードできる。
(公式ではなかったように思う。)
以前、サイトのリンクが間違ってたので
消しました。

8.Netrunnner
Kubuntuを母体にやり直した
ディストロ。

LiveDVD重すぎ。

バグ取りはそれなりにできてる。

LiveDVDのpasswordが
なくてDVDからの日本語化は無理だった。

日本語環境や
日本語入力は問題なかった。
(フォントをいれたり少しいじらないといけない)

インストール後、
最初に出てくるはずのGrub画面
が出てこず 、起動スプラッシュ
に異常があってまっくろけ。
なんとかログインできたがひやひやした。
(追記)その後のリリースではこのようなことは
起こっていない。

海外では、LinuxMintKDEのライバルと目されている。
ネット対応を意識しているようだが
CPUの性能が低いとかなり重いのでどうだろうか?


8.Sabayon linux
イタリアのLinux
デザインがすごく斬新で
Gentooの泥臭さはない。

Gentooを母体にしているが
独自のレポジトリーを持っており
バイナリーのパッケージをある程度
使っているので、
 Gentooほどパッケージのインストール
に時間や手間はかからない 。

ライブDVDはやはり重い。
以前にインストールしたときは
インストール中にロック風の音楽が
流れていた。

日本語化や日本語入力については
もうひとつよいうわさは聞かない。

ただ本家 Gentooでmozcが
使えるようになったので、
おそらくもう日本語入力がmozc
でできるのではないかと思われる。

それなりに癖が強く
前にインストールしようとしたが
失敗したことがある。

追記)sabayon 9が出てMozcが簡単にインストール
できるようになった。



9.Mepis
かっては完全に無料だったが
現在は有料版がメイン
かっての無料版
はSimplyMepis
とよばれている。

デビアンを母体にしており
SynapticManagerが使える 。

洗練されたデザインですごく
魅力的だが、日本語対応しておらず、
デビアン派生の割に通常の
やりかたでは日本語化できず

やっかいだった。

日本語入力はdebianのMozcが
使えるはずだがこちらも
うまく制御できないらしい。

以前使った時は
3Dのドライバーがどうしてもうまく
はいってくれなかった。
最近はどうも落ち目で安定版は8.5
のままでとまっている。
(追記2013 2/9)
有料版以外はアップデートが弾かれるという
噂もある。(追記終了)


使えそうにないもの

10.Mandriva linux
返事がないただのしかばねのようだ。

ここの歴史は買収と合併の繰り返し。
もともとはフランスのLinuxで
ドイツのSusuとならんでヨーロッパで
人気のディストリだった。

質実剛健で男性的なイメージの
Suseにたいしてすごくおしゃれで
洗練された デザインが際立っていて
それだけで使いたいという人がいた。
(SonyとかAppleのPCみたいなものか?)


このLinuxもKDEがDefaultで
そっちのほうが使いやすいらしい。

開発版は無料でダウンロードできるが
本格的に使うには有料版が必要。

以前Gnomeをインストールしたが
インストールの段階から大変で
インストール後もバグりたおしだった。

そのころからもうおかしかったのか
結局、主要な開発者がぬけて
Mageiaというコミュニティ型
のLinuxがたちあがった。

Mandriva linuxには根強いファンが
いたせいか Mageia立ち上げの際
大変な寄付金が集まったことが
ニュースになっていた。

開発はほとんど止まっている模様。
立ち直るとしてもかなり時間が
かかるだろう。

(Mandlivaの元技術者たちを
集めてロシアでRosaLinux
というものができたらしい。
32ビット64ビットともにあるが
LiveDVDでKDEのみ、LIVEでの使用は可能らしいが、
インストールができるかはわからない。 )


Mageiaについてはまだパッケージ数が
少なくこれからということらしい。

追記)Mageia
 Mandriva linuxからわかれたOSで
本家より現在活発に活動している。
本家が企業型のLinuxなのに対し
コミュニティ型のLinuxを標榜している。

 Mageia2が出た頃から急速に人気が
出始め、現在Distrowatchの3位に躍進。
短期の人気ではUbuntu
を上回り2位につけている。

ダウンロードして見たところ
DVDではなくCDに納まった。
本来はKDEをDesktopとしていたが
現在はGnomeを始めとして
様々なDesktopが使える。

2chによるとGnome版では
まだMozcの日本語入力に
難があるとのこと 。

画面の解像度についてはWide画面に
はまだ対応できておらず、Radeonのフリー
のドライバーの一部に対応していない
との噂がある。(実験的に確認していない)

KDE版については、LiveCD上から動かした
範囲では、立ち上げ時の設定で
はじめからNvidiaのVideoDriver
を認識することができ、最初から日本語表記も可能で、
Ibus-mozcもインストールされていて
僅かな設定だけで日本語入力ができた。
(あくまでCD上から動かしたのみでインストールしていない。)

一時的に爆発的人気を得ているが、
本家のMandriva linuxがあの体たらくで
あれだけのバグをもっているのでインストールして
全く何も問題がないとは思えない。
また、ソフトの数もまだまだ 足りないと思われる。
もう少し様子を見たい。

企業型のLinuxからCommunity型のLinuxになったおかげで
風通しがよくなったせいか、以前見た時より、デスクトップの
日本語が、よくなっていると思う。






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