2012年9月25日火曜日

Caluculate linux(kde 64bit)その4 感想

はじめに
Gentooのインストールがいかに厄介かということを書いて置きたい。

まず、CDとDVDの場合でやり方が異なる。
公式の情報が古く更新されているのか、あるいはどれが
最新の情報なのかわからない。

ここのマニュアルは古いものが消されず
ずっと残っていてその上に新しい情報を盛っているので
どの情報を信じていいのかさっぱりわからない。

単にパーティションを切るにしてもCUIの
Fdiskではかなり不安にさせられる。
さらにとにかくインストールの工程が多すぎて煩雑。

古くからのわけ知りの人ならなんとかなるのかもしれないが....
多分最近、新規の使用者が減っているのではないだろうか
最初から最低限日本語化されたDVDなんか作っておいておけば
いいと思うけれど、こういった行動がすごく緩慢だと思う。

むしろ個人の方で頑張って独力で作って配布しておられた
方がいたように思うが、ちょっとGnuの法的な問題
があるかもしれないのでこういったことは本来なら
公式に組織がやらないと行けないことだろう。

そういうわけでgentooを使ってみようかと思い
Livedvdをいじってみたところグラフィックの
インストーラーがなく、たまらず系列のものを
さがしたところ Caluculate linuxがsabayon
に次いで人気があり、デスクトップとしても
使用に耐えうるとのことだったので、
試しに使ってみたのだが、デフォルトで
portholeがインストールされてなかったことに驚かされた。
さすがに端末からPortageだけですべてをやりくりするのは
自分にはむりだった。

Guiのパッケージマネージャー(デビアン系のSynapticみたいなもの?)
は portholeが代表的なもので、
このportholeの長所はebuildさえあれば
好きなバージョンのソフトを自由にインストールできる事。
短所はソースからおこすので非常に時間がかかること
(これは洒落にならないくらい時間がかかり、
1日で済まない場合もある。)
と同時に複数のインストールを処理できないので
順番まち(キュー)が発生することなどがある。

Sabayonを別にすれば、バイナリーのパッケージを持たないことは
Gentoo系のLinuxでは当然なのだが 、やはりソフトウェア
のインストールにかかる時間が半端ではないので使いやすいとは
いえないだろう。
やはり デスクトップとしてはSabayonのほうが便利である。

日本語のロケールが根本的にないLinuxなので日本語化は
少し無茶をしなければならなかったが最終的に日本語入力
はIbus−mozcがつかえた 。

最初から入っていたブラウザはchromiumで日本語化しようと
したがどうしてもできず、google chromeでporthole
を検索するとすぐにでてきたので
こっちを日本語条件付きのアドバンストインストール
したら無事日本語で起動できた。

firefoxは現時点での最新版(15.01)はなぜかfirefox
ではインストールできず同じくportholeの検索
で引っかかったfirefox-binでインストールできた。

問題なく使えたがなぜか表記は firefox-binのまま
operaもportholeからインストールできる。

逆にportholeを通さず
Ubuntuのように直接サイトから落としたtar
のパッケージをそのままデスクトップで展開して
使うようなことはできなかった。
 (加筆1)その後使うことはできたが
アドオンが消えてしまったり、追加できないバグがあった。
(加筆1終了)
(加筆2)
−binのつくパッケージは
gentooの数すくないバイナリーパケージだそうで
あまりにもソースからの組立に時間のかかるものは
バイナリーパッケージが用意されている。
この他libreoffice関連もバイナリーが用意されている。
(加筆2終了)

要はインストールするにはEbuildの設計図を
必ずいれてやる必要があって
このへんの偏屈さが哲学者のLinux
というあだ名を付けられる理由だろうか 。
使用感はソフトウェアのインストールに時間がかかるという事を除けばおおむね軽いように思う。

一部のソフトや
Caluculate linuxのシステム設定(caluculate console)などは
どうしても日本語ロケールがなく、そもそも翻訳さえされていない
ため日本語化はできなかった。

また日本語フォントの設定ファイル
(69-language-selector-ja-jp.conf)もないので
他の日本語設定のしっかりしたLinuxから入れてやる
必要があった。
 
もっともCaluculate linuxのシステムが使えなくても
KDEのコントロールセンターが代替的に機能
するし、ほとんどGentooと同じなので特に支障はなかった。
手軽にGentooがインストールできて楽しめたのでよかった。

(追記)一時期portholeがつかえなくてお手上げ状態だったが
13への移行でどうやらportage自体がパッケージから排除された
ことが原因だったらしい。
#eix-sync
でportholeが入った。