2010年4月5日月曜日

Vinelinux5.1の感想

Vineは前に一度使ってみたことはあったが、
今度5.1になったのをきっかけに
64ビット版を使ってみた。

本来は日本語環境で使えることを売りにした、
国産のリナックスで、vlfontなどの
日本語フォントを産み出してきた
まさに日本人のためのリナックスで,
一時期は相当もてはやされていたようだが、
最近は,とりわけデビアン系のリナックス
では日本語が使える環境が相当
整備されてきているので、
もはや日本語が最初から使えるというだけでは
目立った特徴とはいえなくなってきているようだ。

ただ今回使ってみたところ、
使いやすさの点で大幅に改善が
なされていた。

メニューから
システム>システム管理>
アプリケーションの追加と削除
という項目があって
制限つきソフトウェアとして
ノンフリーのコーデック
やadobeフラッシュや
nvidiaのドライバーなどが、
クリック1つで簡単にインストールできる
仕組みが作られていて、すごく便利だった。

64ビットのものは意外にフラッシュが
入れにくかったりするのだが
それもこの追加と削除の
おかげで簡単にできた。

予想通りrpm系のディストリ
は動画がきれいだった。

ブラウザはいくつかためしてみたが、
ミドリブラウザとエピファニーでは
フラッシュが入らず、動画がみれなかったが
外部から落としたoperaは完璧に動いてくれた。

実用性という点では、日本人が
使いたいソフトが充実していて
以前から優れているとは思っていたが
デザインはじみなせいかあまりよい評価は
うけていない。
コンピズヒュージョンや
ドックのようなデザイン関連のことなどは
あまり考えていなかった様だが
そういったことも
今回多少はましになっていた。

ただどうしてもレポジトリーが小さい
せいもあってかどこか中途半端ではある。

個人的にはrpm系のカイロドックは
デビアン系列のものより、動きがなめらかで
見た目も美しくテーマも豊富なので使ってみたかったのだが、
レポジトリーに入っていなかった。

何とか0から入れてみようかと思って、tar玉を
落としてみたのだが、
自分の力不足もあってインストールできなかった。

そこでかわりにアヴァントのドックがあったので
これを使ってみたのところ一応ちゃんと起動はした。
ただアプレット用のエクストラのプラグインが無いため
なんとも中途半端な状態になってしまった。

メールの通知はいつもgmailnotifyを使っていたが、
これも見当たらないので、代わりにgnubiffという
のを入れてみた。

今回はx84_64のものをインストールしたのだが
リナックス自体がまだ64ビット機に本格的に
なじんでいないせいもあってか、
いくつかのアプリケーションがきちんと追加されなかった。
またいろいろなところでの評判では以前のものより動きが
わずかに鈍ったらしい。
自分で使ってみた感じとしては
同じパソコンに入れているlinuxmintに比べると
起動時の速度がすこしおそく、重いようだ。

日本語入力についてはscim-anthyが初期設定
になっていた。
漢字の変換システムについてはいろいろなものが
使えるようだが、基本的にscimとの組合わせに
なっているようだ。

実はuimが使いたくていろいろいじってみたのだが
使えなかった。
(64ビットだとmintでもuimは使えなかった。mintは32ビット
だとuimは使えた。)

今後どうなっていくかはわからないが、
結局、国産のlinuxはほとんどがrpm系列という
こともあり、どれもパッケージの数が少なく
拡張性がやや低いように思う。

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