2012年7月26日木曜日

KDEって使いにくいの?

gnome3が期待はずれで
その結果としてgnome系
デスクトップは客観的にみて実質的に
gnome3,mate,unity,cinnamonの4つに分裂状態。

gnome3とunityは
Windows8やIpadを意識した
タッチパネル方式の
デスクトップになっているけれど
そもそもlinuxのユーザーは古いパソコン
を再利用している人が多いので、
 タッチパネルを使いたい人
はあまりいないと思う。

(Ubuntuの場合はWindows8
と正面きって戦う覚悟で最新のパソコンで
使うことも前提にしているようだが …)

方向性の問題だとは思うが
もうひとつの方向 として
旧型のパソコンを意識するなら
軽量で、マウスやキーボード
をフルに使った デスクトップ環境のほうが
生き残れるように思える。
そういう点ではmateというデスクトップの選択もある。

ただmateはlinux mintがgnome2の
従来のマック風の伝統を受け継いだデスクトップだがlinux mint自体が
新たに cinnamonというデスクトップ
を出してきたので、はたしていつまで
開発が続くのかがわからない。

自分的にはcinnamonやlxdeに期待はしているものの
これらもまだ新しいためもう少し時間がかかりそうだ。

とりあえずはxfceかKdeという
選択になってくるとおもうのだが
Xfceは最近全然さわってないので 、
とりあえずKDEについて再検討してみる。

KDEは本当に使いづらいか?

1バグについて

KDEが3から4へ移行した当初
バグがひどくKDEはもうだめだと
いわれたこともあった。
これが嫌でgnomeへ
避難してしまった人が随分いた。
しかしこれもバージョンアップとともに
ほとんど問題がなくなった。

2重さ

これも非常によく言われたことだったが
デスクトップ向けに特化したOS
(例えばPCLOSやsidux)
に関していえば現在のgnomeとの比較では
それほど変わらないだろう。
 
KDEが重いというのはひとつにはKubuntuの
影響があって、Ubuntuが有名になった反動で
Kubuntuがもっとも有名なKDEの OSだと
思い込まれてしまったことがある。

Debianから直接作られている
Sidux(現在のSiduction)などとちがって
KubuntuはUbuntuから作られているため
その時点ですでに重く、これをKDEの代表的
なOSと考えてきた間違った考えがKDE全体を
重たいと思い込ませてきたのだろう。

実際Siduxはそんなに重くないし
全く原理の異なるMandrivaやFedoraのKDE
もそれほど重くない。


重さのその他の原因はKDEのコントロールセンター
による一元的な集中 管理が原因だと思われるのだが、
しかしその反面、コントロールセンターから
デスクトップの設定、アイコンやテーマ、
3d環境、ログイン画面やスプラッシュまでも
簡単にいじれる。 自動起動するアプリ
も今ではここから設定できる。

32ビットのパソコン
でもKDEは十分稼働するし
パソコンが64ビットに急速移行している現在
もはやKDEでも重たいとはいえないだろう。


3日本語化

日本語化についてはkde-l10n-jaを用いれば
どのディストリでもそれほど
日本語の表示には差がない。
これもKDEの一元的管理と以前からの積み重ね
のたまものだと思う。
 (ただし日本語入力に関しては各OSの癖がでる。)


ちなみに自分の経験では
gnomeの場合、日本語訳がrpm系列やデビアン系列など
OSによって異なり、日本語化できないものもある。

4メニューのわかりづらさ

以前のKDEメニューは 体系的ではあったが
どこに何があるのか本当にわかりづらかった
しかしこの問題もKDE4で
kick offアプリケーションランチャーを
使ってみたところ検索機能も装備されていて
非常に使いやすくなっている。
更にこれが気に入らない人のために
Lancelot という別のメニューをウイジェットから
代わりに用いることもできる。

5Konquerorのファイルマネージャーが苦手

KDEではWindows同様、以前はネットブラウザの
Konquerorがファイルマネージャーの役割を兼務していて
これがシステムを更に重くしていた。
自分もKonquerorがきらいでKDE使っていなかった。

gnomeにはnautilus、Xfceにはthunarという
極めて使いやすいファイルマネージャーがあり
それに比べて明らかにKonquerorは中途半端で使いにくかった。

この機能を分割するためにdolphinという
ファイルマネージャーが新たに作られた。
dolphinは当初こそあまり評判はよくなかったが
現在では改良が重ねられて、 nautilusにも見劣りしない
ファイルブラウザになっている。

6KDEプラズマウィジェット

これも当初ウィジェットの頭数がそろっていなかった
ころはほとんど使い物にならなかったが現在ではかなり充実
してきている。

7WindowsがきらいなのでKDEも嫌いな場合

ここまで来るとKDEとGnomeというのはMacとXPの場外乱闘
のような気がする。
確かにKDEはWindowsをモデルにしているが
逆にそのためにデスクトップをWindowsそっくり
にするテーマがあったりするので、gnomeのマックスキン
同様に一度試してみてもおもしろいと思う。


自分も一時期KDEが嫌だった時期もあったが
Gnomeがああいう状態なので当分KDEを使っていこうと考えている。

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