2013年5月16日木曜日

Debian wheezy 64ビット mate desktopに変更

 
いつの間にかデビアン7(wheezy)がreleaseされていた。
いつもならある程度バグつぶしが終わるまでインストールしないのだが
デスクトップがどうなったのか自分の目で確かめたかったので、
急遽インストールしてみた。
(現段階ではまだ多少あらがあるのでもう少し待ってもいいかもしれない。)

デビアンの場合、LiveからインストールできるCDがないので
(LiveCD自体は存在する)インストールの手順は割愛。

参考)デビアン公式インストールガイド
http://www.debian.org/releases/stable/installmanual.ja.html

グラフィックのインストーラーがあるのでそんなに難しくないと思う。

一時期デスクトップがXfceになるという情報が飛びかったが
残念ながら普通にGnome3のデスクトップに
決まってしまったようだ。

どう考えてもデスクトップでは使いにくいインターフェイス
なのでMateに切り替えることにした。

1)MateDesktopの導入


(ミニ情報)WIKIによるとMateは正式にはスペイン語の発音で
マテと読むそうであのマテ茶からきているそうです。

gnome3があまりに不評だったので、はじめはarch linux
のプログラマーたちによって、スタートし、現在では
独立のデスクトップとして、様々なディストリの支援を受けています。
基本的にgnome2からのフォークだそうですが
gnome3への移行も提案されているようです。(情報終了)


まだsynapticのバグ取りが不完全なようで使えない。
仕方ないので端末を使ってインストールを行った。

(追記)その後メニューのcommandをsynaptic-pkexecから
gksu synapticに変更すると一応つかえるようになった。(追記終了)

(追記5/25)その後このバグは修正された模様
なるべく端末やコマンドを使いたくないが当初synapticが使えなかったため
やむなく最初は端末から説明をしています。(追記終了)

参考にさせていただいたサイト
http://wiki.mate-desktop.org/download

端末をルート権限で開き

#nano /etc/apt/sources.list
にdeb http://repo.mate-desktop.org/debian wheezy mainを追加

#apt-get update

mate-archive-keyringが無いと言われるので

#apt-get install mate-archive-keyring

もう一度
#apt-get update

最後に
#apt-get install mate-core

ここでmate-desktop-environmentまでインストールしてしまうと
gnomeのアプリに加えてmate用のほぼ同じ機能のアプリが
2重に入ってしまうので、
最低限のmate-coreのみインストールした。
(mate-desktop-environmentをインストールするかどうか
は各人のご判断でお願いします。)

(追記2014 2/11)
この際mate-system-toolsというパッケージが
インストールされていないならば入れておいたほうがよい。
これはアカウントやadduser関連のことをGuiでやってくれるので便利だ。
(追記終了)

一度ログアウトしデスクトップの選択のところで
mateが追加されているはずなので選択しログイン、
これで見慣れたmateのdesktopになっているはず。

2)nvidiaのドライバー http://www.fandigital.com/2012/05/install-nvidia-in-debian.html
のサイトを参考にさせていただきました。

先ほど同様に/etc/apt/sources.listをいじって
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ wheezy main
に non-free contribを追加

#apt-get update

尚、debianのインストール時にはwheezyのインストールCDが
必要になることが多いのであらかじめ用意しておく。
#apt-get install nvidia-glx nvidia-kernel-dkms

#apt-get install nvidia-xconfig nvidia-settings

注)2段に分けたのは単に見栄えが悪いからなので
一気に上4つをインストールしても構わない。

#nvidia-xconfig

で自動的にXorg.confが作成されて設定完了。

3)compiz


(追記 2013 12/13)
残念ながらcompiz関連がすべてのデビアンのレポジトリーから完全に消去
されたらしい。
よってcomposit等が使えないのでcairo-dockもデビアン7
では、もはや使いようがない。 
gnome3にはcompizが必要ないということらしい。
一応以下の記録は残しておく。

(加筆)以前compositは無理だと書いたが、その後使っていくうちに
mate-window-managerというのが、あって
コントロールセンター>ウインドーでcompositの切り替えができた(加筆終了)


あと最後の手段として相当危険な方法だが、Ubuntuの12.04
あたりのレポジトリーを書き込んでインストールする方法があるが
二度と立ち上がらなくなる危険もあるのでお勧めしない。
 (追記終了)

Desktopがgnome3に変わって必要がないと判断されたのか
Compiz関連がStableから外されている。
おそらくgnome3にはそういう機能がないので
インストールすればXwindowの異常により
ログイン出来なくなるからだろう。
すくなくとも自分の経験だとCinnamonはアウトだった。

いろいろ調べたところsidのものを使っても
異常がないことがわかったのでsidのものを使うことにした。
再び /etc/apt/sources.listをいじって
deb http://ftp.jp.debian.org/debian sid main
を追加。

#apt-get update


この時いろいろうるさくアップグレード
を言ってくるが無視。
へたにアップグレードをやってしまうと再起不能になる。

同様に fusion-icon compizconfig-settings-manager
なんかをインストールすると
依存関係でだいたいインストールされる。

参考)
http://tibiwan8-linux.blogspot.jp/2009/09/debian50-lenny3d.html
の下の方にcompizに必要なアプリの一覧を載せてある。

fusion-iconを使って設定マネージャーをいじり
自分の好みの設定に変更し自動起動するアプリに
fusion-iconを追加した。

sidのレポジトリーは使用後に削除した。
へたにアップグレードしてしまうと故障の原因になりかねない。

(追記)aptsid,sidux,siduxion系のLinuxのマニュアルを読んだことの
ある人はすぐにわかると思うが、sidのインストールの際には
aptitudeコマンドは使わないほうが賢明だろう。

実際には aptsidなどでもめったに事故はおきないらしいが
基本的にSidを扱う際にはaptコマンドを使ったほうが良い。

aptitudeは細かい設定やapt以上に細かい依存関係まで扱ってくれる
のだが、それはあくまでstableでのバグ取りが十分な環境での話だ。

Debianのようなコミュニティーベースのディストリは
基本的に寄付金でやりくりしているので、慢性的に人手不足、
せめて安定版だけはちゃんとしようとしてバグ取りをするのだが、
sidまでは手が回らない。

それ故にsidを扱っているディストリは基本的に
aptitudeコマンドは避けるように注意書きがある。

Ubuntuの場合はおそらく基本的にSid(訂正testing)しか扱っておらず、
会社の創立者がスペースシャトルで宇宙旅行するほどの金持ち
だから十分バグがとれているんでしょう。
ただ以前はaptを使ったほうが無難だという意見もあった。
結局、aptitudeはstable向けのコマンドだという話です。(追記終了)

4)Emerald theme managerのインストール


windowのタブの挙動(いわゆるトグルというやつ)
がおかしいのでmetacityからEmeraldに変更。
Ubuntuのパッケージを利用するやり方なので、依存関係を壊す
危険があり、それなりの覚悟が必要。

Ubuntuのpackage searchを使ってLucidのemeraldパッケージと
libemeraldengine0をダウンロードしGdebiを使ってインストール。
これだけでemeraldが使えるようになった。

テーマは
http://beryl-themes.org/index.php?xcontentmode=103&PHPSESSID=6741ac1cf9b177e7a988c261137e0f4f
からダウンロード。


5)sensors appletとpulse audio関連 

ここからはgksu synaptic commandで
synapticマネージャーが起動できたのでそれを使った。

sensors appletについては
mate-sensors-applet
mate-sensors-applet-nvidia
mate-system-tools 等をインストールした。

pulse audioはそのままだとパネルに
音声出力コントローラー(スピーカーのアイコン)が出ないので
mate-media
mate-media-common
mate-media-pulse
をインストールしたところパネルに表示できたと思う。

6)Mdmの導入


ここからはかなり実験的な操作になってくる。

gdm3の代わりにLinux mint等で使われている
mdm(mate desktop manager?)をログインマネジャーとして導入。
通常のLinuxmintではなくlinux mint debian edition
のレポジトリーからダウンロードした。

Linux mint debianのレポジトリー
http://packages.linuxmint.com/list.php?release=Debian
からmdmとmint-mdm-themes_1.0.7_all.debをダウンロード。

これらをGdebiパッケージインストーラーをつかってインストールするのだが
mdmをインストールする際に
gdm3とパッケージが競合すると言われるのでgdm3を
アンインストール。
同時に
gnome
gnome-core
task-gnome-desktop
の3つが依存によって一緒にアンインストールされる。

(追記5/22)
当初はこれだけだとログイン画面の設定が行えない
と思ってxdmをインストールしていたがその後不要
と判明したのでxdmはインストールしなくてもよい。(追記終了)

一度ログアウトしてdefaultのdesktopを選択して
mateをもう一度えらびなおし、
その際についでにオプションからログイン画面の選択
を選んで先ほどのmint-mdm-themesの中から好みのテーマを
選択できる。

ちなみにlightdmを使いたい場合は
 http://wiki.debian.org/LightDM
を参照
lightdmはUbuntuの親会社が開発したDesktop managerで
debianのパッケージに含まれているので
簡単にインストールできる。

gdm3と競合するがインストールの際にどちらを選択するか
聞かれるのでそこで選んでやればいい。

lightdmに変えて使っている人も結構いるようでgdm3に比べて
背景などいろいろいじりやすい。 

(追記)いろいろネットを調べていたところより簡単な方法を見つけた。
/etc/apt/sources.listに
 deb http://packages.linuxmint.com/ debian main upstream import
を添付。

#apt-get update

#apt-get install linuxmint-keyring 

#apt-get update


#apt-get install mdm mint-mdm-themes
でいけるそうです。

7)メニューの編集とファイルマネージャー


gnomeの本来のメニューの編集はalacarteというアプリが
行なっていたがmateのパネルとの相性が悪く
不具合が起こるのでmozoという
mate用のアプリをインストール。

同時にmate-control-centerもいれた。

またファイルマネージャーも従来のnautilusからcaja
に変わっているため、

caja-gksu
caja-open-terminal

をインストールした。
ただどうしてもこうなると
nautilusやgedit gnome-control-center、alacarteなど
の同じような機能のアプリが重複してしまう。

そこで削除も考えたがそうすると、もしmateが立ち上がらなかった時
gnome desktopが使えなくなるおそれがあるのでメニュー表示から
隠すだけにしておいた。



0 件のコメント: