2011年12月13日火曜日

Fedora系の3つのデスクトップ

最近Debian ubuntu系のリナックスが人気がある反面
Fedora系がデスクトップとしてはもう一つ振るわない。

本家のRed hat自体が個人用のデスクトップからもっぱらサーバー
向けのディストリになってしまいいままで使われてきたパッケージ
のメンテナンスや今後新たにデスクトップむけのアップリケーション
などが積極的につくられるかがわからなくなってしまっている。

またFedoraはその方向性として実験的で常に最新性を追い求めて
いてデリケートになりがちで最近ますます専門的になって
しまっているようで自分のような初心者には
手が出しにくそうだ。

しかしそれでもFedoraの最新の技術はやはり魅力的だった
のでなんとか簡単にあつかえないかと考えた。

そこでFedoraを直接使うのではなく、
その系列でしかもFedoraから改修が
施された使いやすいディストリがないかと
思い、調べたところFedoraベース
の数少ないdistroの中では次の3つが代表的ものだった。


①Fuduntu 

このネーミングはわかりやすく、いかにもFedoraの最新技術と
Ubuntuの使いやすさがミックスされたような印象をもった。

CDから使ってみると、たしかにUbuntuのシステム
に似ていて便利で日本語化も簡単だった。
パッケージもapt-rpmで、Fedoraのパッケージマネージャー
で管理されていた。

デスクトップ環境はgnomeでデフォルトでデスクトップ
にドックがあるのだが、ドックはcairo-dock
ではなくAvantをもちいており、カイロドックに比べると
アニメションの機能などの見栄えの機能は劣って
いるがそのぶんシンプルで使い勝手がよかった。
flahsh等non-freeなコーデック類も最初から入っていた。

ただ実際インストールして使ってみたところ、
UbuntuについているようなJocky等のグラフィックドライバー等を
自動認識してくれるアプリがない為、自力でドライバーを探して
入れてやらなければならず、Ubuntuほどには簡単に
あつかえなかった。

Fedoraのバージョンに対して大分遅れているのも気になった。
(これを書いている段階でのFuduntuはFedora14に対応しているが
Fedora自体はすでに16がリリースされている。)

インストールした時点での
バージョンはFedora13の改良版だったので、
もしかしたら最新版ではさらに改良が施されているかもしれない。

(追記2012 2/4)64ビット版はインストール直後一度設定を終えた
あと二度と立ち上がらなくなった。
フォーラム等でバグ情報をしらべたがどうも日本語環境と関係あるようだ
3回インストールをためしたが同様の結果だった。
ドライバーの異常ではないかと重い
コンピズを削除してみたが結果
かわらずだった。
(追記終了)

②kororaa linux
(追記)スペルミスが多いことから
名前がkorora linuxに変更されたようです。(追記終了)

以前に紹介したことがあるがFedora15対応のものが最近でた。
もともとはgentoo linuxの派生だったがgentooのrepository
のメンテに開発陣がくたびれてしまいその後sabayonの派生を経て
一度は休眠状態になりその後FedoraのREMIX版として
再生したというディストリだそうだ。
パッケージの管理はやはりapt-rpmで
kdeのバージョンだと
  • yum extender
  • synaptic
  • kpackageマネージャー
の3つのGUIのパッケージマネージャー
が備え付けられていた。

最初synapticマネージャーがあるのを見つけたときは
Debian系のdistroをもっぱら使っている
人間としては大歓迎だったのだが、
Repositoryの問題かプログラムがおかしいのか
新規のインストールができず役立たずだった。

しかしyumexもしくはkpackgeマネージャーの2つ
が無事につかえるので問題はなかった。

アップデートの際は端末からapt系のapt-get update
とyum系のyum updateコマンド
の両方がつかえるのだがyumの方が処理がはやく感じられた。

Fedoraに対しては若干遅れ気味だが
それでも現時点でFedora15に対応している。

③Fusion
これだけは自分が直接使ったことのないもの
なので海外の批評記事を参考に書いている。
ある意味Fedoraのremixとしては本来一番はじめ
に紹介されるべきものだった。

レポジトリーはフェドラとの互換性100%をうたっており、
デスクトップはgnome3を採用、メニューはLinux mint
のミントメニューを使って利便性を図っている。

Fedoraと違い最初からコーディック類も入っているそうだ。
updateマネージャーおよびソフトのパッケージ
マネージャーはフェドラのものを使っているらしい。
現時点ではFedora15に対応している。

ただ直接インストールして使ったことがないのでこれ以上
のことは残念ながらわからない。
参考)Desktop Linux Review